2002-01-23

善と悪について

昨年、アメリカでテロが起りました。
たくさんの人が死に、
アメリカはその復讐を実行中です。


これは本当に正当な報復なのでしょうか?
アメリカは今まで、必ずしも正義だったのでしょうか?
テロを受けた。
ここまでのことをされるということに理由はなかったのでしょうか?
このテロが、
アメリカに対する報復ではなかったのでしょうか?


真実は分かりません。


この事件は、
それぞれの信念、思想、正義にしたがっているものだと思います。
それぞれは、善であり、悪でもあるのです。
したがって、アメリカは必ずしも善ではなく、ラディン氏は必ずしも悪ではないのです。
事実、アメリカ側の報復の理由のひとつに罪のない人が殺された、ということがありますが、アメリカはアフガンを爆撃し、民間人も何人か死んでいるのです。
そして、軍人を対象としているとは言え、人間を殺すということを正当化しているのです。


罪のない人々が殺された。
この事実に対して、アメリカは報復の理由として使用できるのでしょうか?
アフリカ(国は忘れましたが)は成人の3分の2がエイズであると聞きます。
この国がアメリカにエイズに抵抗力を示す薬品の特許料の免除を求めたとき、国益に反するという理由からそれを退けました。この決断からどれだけの人間が助からなかったのだと思いますか?
炭疽菌でアメリカが攻撃されたとき、これに抵抗力を示す薬品が必要になったときアメリカは薬品は共有財産だ、というようなことを言い、自分が認めなかったことを世界に認めさせようとしました。


このようなことは水面下ではさらにあるはずです。
このような事実を知り、アメリカはいつ攻撃されてもおかしくはかったのではないかと思いました。


このような過去を持ちながら、世界はアメリカが善である、というような態度を示しています。
ラディン氏も、アメリカも、結果的には大勢の人間を死なせているにも関わらず、です。
どちらも同じようなものではないか。
なぜ、善・悪に分けられてしまったのか?
そして、どのように判断されたのか。


善悪を判断するのは必ずしも判断する自分であり、自分のことであろうが、他人のことであろうが構いはしない。
そして、判断される側に回ったとき、自分の属性は常に自分で証明していかなければならないのだ。


人を殺そうが騙そうが奪おうが、それはどうでもいい。
ただ、影響力のある人物にさえ媚びを売り、自分の善性をアピールすればいい。
そして、アメリカのような大国は武力をかざし、他の国を仲間にしていけばいい。
それだけで自分は"善"になれるのだ。


こんな事を書いたらやばいのかな?
でも、このような事件を通して人が人を、善と悪という判断基準によって裁くということの不確かさを言いたかった。
報道や権力者、周りに左右されない、自分の意志を持つことが、重要なことであると思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿